2液タイプの白髪染めはあまり頻繁には使用しない
半永久的に髪を染める「ヘアカラー」タイプの白髪染めは、どういう仕組みで髪を染めるのでしょうか?
「ヘアカラー」は1剤と2剤の2液に分かれています。
この2つの液を髪を染める直前に混ぜ合わせると、化学反応をおこします。
その化学反応を利用して髪を染めるわけです。 まず1剤には主にジアミン系の酸化染料とアルカリ剤が含まれています。 2剤には過酸化水素水が含まれています。
これを混ぜ合わせて髪に塗ると、まずアルカリ剤がキューティクルを開き、過酸化水素水と反応してメラニン色素を脱色、酸化染料を発色させるという仕組みで髪の内部まで染めることができます。
2液にわかれたタイプの「ヘアカラー」が髪や頭皮にダメージを与える理由もやはりこうした化学薬品を使用するためにあります。 まずアルカリ剤はキューティクルを開いてしまいます。 この時剥がれ落ちてしまうキューティクルもあります。
そしてキューティクルが開いたままになってしまうと、色落ちしてしまったり、髪の水分が失われぱさぱさになってしまいます。 また過酸化水素水は髪のタンパク質を壊してしまいます。またこれは強い消毒薬ですので髪の保水力や保湿力を損ないます。
そしてジアミン系染毛剤は発ガン性も指摘されています。 ブリーチ剤は特に刺激が強くアレルギーを起こす場合もあります。 2液に分かれたタイプの白髪染めはできれば美容院で適切に行ってもらったほうが安全ですね。
自宅でセルフで白髪染めをするようなら、アルカリ性に傾いた髪を弱酸性に戻すよう、弱酸性のシャンプーを使用する、トリートメント等で保湿のケアを十分する、頭皮はやさしく丁寧に洗い流す、など気を配ったケアが大切です。
そして2液タイプの白髪染めはあまり頻繁には使用せず、2〜3か月ごとくらいにして、負担の少ない成分を使った部分染めでリタッチしていくほうがよいでしょう。 白髪も目立たず、きれいなつやのある髪を維持していきたいですね。