毒性の強い成分が使われている？
白髪染めを使用するにあたり、その安全性と毒性も気になりますね。
白髪染めが頭皮や髪の毛にダメージを与える化学薬品であることは知られています。
それでも白髪は日々伸びてきますから、定期的に白髪染めを使用する必要があります。
ですからこそ、自分の使用する白髪染めのことはきちんと知っておいたほうがいいですね。 一般に市販の白髪染めは誰でもきれいに失敗なく染められるように、強い薬品が使用されています。
刺激の強い薬品が頭皮につくことで頭皮にトラブルを被ることがありますが、その中で特に問題にされているのは「ジアミン系」の染毛剤によるアレルギーです。
ジアミンはアレルギーの人にとってアレルゲンのひとつとなるもので、頭皮のかぶれなどの皮膚炎の他にも頭皮から顔にかけての腫れ、喉の痛みや咳、呼吸困難などのアナフィラキシー反応を起こすこともあります。
ジアミンは頭皮や体内に蓄積されていくので、頻繁に長期間使用している人などがある日突然発症することもあります。 花粉症と似た原理で体内蓄積量がMAXを超えたときに発症するのです。
また目に入ると結膜炎を起こしたり、最悪失明に至る可能性も指摘されています。 さらにジアミンを継続的に使用することで経皮毒として体内に吸収・蓄積され、肝臓障害を引き起こすとも言われています。
動物実験では皮膚炎、過敏症、脱毛の報告のうえに発ガン性も指摘されていて、劇薬の扱いです。 事実フィンランドではジアミンの毒性から使用を禁止されています。
なぜこのような毒性の強い成分が白髪染めに使われているのでしょうか。 それは現在の豊富なカラーと発色を可能にしたのがジアミンであり、それに代わるものはないからです。
消費者のニーズに応えた結果ということですね。 私たち消費者は自分で選ぶ白髪染めのことをその毒性も含めてよく理解し、使用しないといけませんね。 白髪染めの中には毒性の強いジアミンを使用していないものもあるのでそうしたものを選択するのもよいでしょう。
またカラーの好みからジアミンの入った白髪染めを使う場合も頭皮をクリーム等で保護し、頭皮につかない工夫をしたり、３か月は期間を空けるようにするなど、気を配った使用を心掛けたいものです。